朝の労働が終わって一息つくこの瞬間、彼女にとって至福の一時と言っても過言ではありません。

でも、今日はちょっと気になる事が有りました。

リンダはちょっと躊躇いがちにメイおばさんに、気になる事を尋ねて見ます。

「ねぇ、おばさん、今日、地球からアルバイトの子が来るんだよね…」

リンダの問いにメイおばさんは優しい笑みで答えます。

「ん、ああ、そうよ。でも、アルバイトじゃ無くて社会科学習の一貫よ。農場の生活体験に来るの」

リンダはライ麦パンをほおばりながら

「でも、農場の仕事はするんでしょう?」

と、ちょっと怪訝な表情でそう尋ねると…

「勿論、見てるだけじゃぁ勉強にならないからね。人生なんでも体験してみる物よ。そうでなければ物事の本質は分らないわ」

そうリンダを諭す様に言いながら優しく微笑を返してよこした。

「勉強…かぁ…」