くっ…苦しい。


息が出来ない…


あのときよりも…


「せんせっ…」


俺は先生に助けを求める前に力尽きてしまった…



目覚めた場所は前の世界とは違う。


言うまでもないが

俺は夢現病に再発してしまった。


どうしてまた…


何を言っても始まらない。

とりあえず、この世界を歩くことにした。



「おい!そこの少年!宝箱の開け方を教えろ!!」


目の前に現れたのは数人の盗賊だった。


こいつらも現実の誰かのだろうか…


「答えないならこうしてやる!」


「えっ…ちょっと…俺は宝箱なんて…っ」


いいかける前に睡眠薬を飲まされてしまった。