「僕が暁君を生き返らせたもうひとつの理由は誰よりも黒くなった魂を持っていたんだ。このままほおっておくと危ないと思ってね。でも暁君が黒くなっているのには今だ納得がいかないんだ。」



「俺、そこまで悪い人間じゃないんだけど…」



「僕もそう思ってるよ。ここからが本題だ。もうわかってるとは思うけど、女の子を助けないといけないんだ。そのためには暁君が必要なんだ。いや、暁君がいないといけないんだ!!」


先生は必死だった。


現状を整理するので精一杯だったが、生き返らせた恩を返さなければならない。


それに断ってしまったらまた俺は孤独になるんだ…




「俺にできることがあるなら先生の力になります。」


「ありがとう。じゃあ、女の子のところまで行こう。」


そういって俺と先生は車に乗って走り出した…