ドリームアローンシック

「あれが宝箱だ…。」



「あそこに姫様がいらっしゃいますのね!」


「ただどうやって開ければいいものか…。」



「おいっ!見ろ!赤いうさぎが鍵をくわえているぞ。追うぞ。」


赤いうさぎ…


またか…


そう思いながらも追いかけようとしたが


「せっ背中が…」


背中に激痛が走り、走れない。


「じゃあ僕たちだけでいってくるよ。」



その言葉を信じたが


帰ってこなかった。


ずっと…


ずっと…


ずっと…





俺は涙を流した。


どうして俺は孤独になるんだよ…


この涙で宝箱が開けばいいのに…


もう…駄目かもしれない。



そして俺は宝箱を枕にして眠りについていた…。