目を覚ますと手足を拘束されていた。


「離せよっ!!」


「とぼけても無駄だ。吐くまでこのままだぞ。」


「だから俺は知らないって!」



「嘘をつくな。その服は伝説の鍵師しか着ていないはずだ。お前位なら、あの宝箱だって当然知っているだろう?」


あれっ…


俺こんなの着てたっけ…


灰色のフードつきのパーカーに鍵の模様がひとつプリントされてあり、下は黒のジーンズだった。




とりあえずここは嘘をいって切り抜けるか…



俺はポケットに入っていた鍵を取り出し言った


「この鍵で開くから持っていけ」




「んじゃほどいてやるよ。あばよっ!」