甘党王子様と♡あまーい恋

「はぁぁぁぁ…」

結局休めなかった…
てゆうか、お母さんの顔やばかった
般若のようだったよ、そりゃもう

ガララっ

「おはよー」

「おはよぶはっ!??」

えっ、えっ?
なんで、なんで、王子がいるの!?
てかそこ私の席!座るな!

教室の扉を開けて、挨拶すると思わず吹き出した
だ、だって王子が我が物顔でひとの席に座ってるんだもんっ

「ど、どいてよ…!」

「いーじゃん別に。減るもんじゃないし」

減るよ!主に私の寿命がな!!
あああよかった男子しかいなくて…!

「いいからどいて!私、クッキー食べるんだから…あっ」

墓穴掘ったよねこれ、間違いなく
現に王子のまん丸い瞳はきらっきらっに輝いてるし…

「クッキー?クッキーがあるのか!くれ!」

やっぱりねえええええ!!
だと思ったよ!甘党王子ですものね!
とか毒づいてる間にも私と私のクッキーの寿命も縮んで行くわけで…


がらっ


「おはよー!!」

あっ、ヤバイ。って思った時にはおそくて…

「きゃあああ!甘党王子じゃん!!可愛いいい♡」

「げっ」

あっちゃー…やっぱりね…
あの子は瑞樹梨花さん。髪は盛りすぎってくらいの巻き髪でふわふわなの
見た目もハデハデで、私は少し苦手…

苦手なところ、それは……

「アタシに会いに来てくれたのね!もう王子ってば…アタシ惚れ直しちゃった♡」

自意識過剰すぎるところ
それにかなりの面食いで、男の子も避けてるように見える

王子かわいそ…イケメンなのを怨むんだね、

「…萎えたわ。帰る」

と思っていたら、王子は気だるげに椅子から降りて自分の教室に戻って行った