「ふっふーん♪」

あ、はじめまして!私、小鳥遊美羽!
勉強は出来ないし、運動も出来ないし、見た目も可愛くない、いたって残念な子…

でも、お菓子作りだけは大の得意!

今日も、家庭科室を借りてお菓子を作っているの。えっへん!!

今日は、紅玉が手に入ったからアップルパイを作ってるんだ

…よし。大体オッケーかな?

味見味見っ♪

「ん~!あまーい!出来上がりが楽しみだなぁ!」

それから数十分後、サクサクほわほわのアップルパイが完成した
うんっ見た目も完璧!…でも、多く作りすぎたかな?

「ま、いっか。いただきまーす!」

早速、出来たてのアップルパイを口に運んだ
んー、美味しい!甘くて、サクサクで、ほわほわで!!
紅玉は程よく酸味があるからアップルパイにはあうんだよね!

「うーん、いくらでも入っちゃう!もぐもぐ…」


かたん


…ん?
今、何か音が…気のせいかな?
ま、まさか…幽霊??
そそそそんなわけないよね、だってまだ5時だし…

恐る恐る振り返ると……


「やっほー」


手を降っている、男の子が…って、え?

「きゃああああああああああ!!」

な、なななんで…!
甘党王子がいるのぉぉ!!?