「やっぱり好きでしょ?」

くみが言った言葉がずっと頭の中を巡る。

考えても答えなんて出ない。

そんなわかりきったことを私はずっと考え てた。

バカね。

「米原先生」

あ。まさとくんとアスカ先生。

まさとくん、カッコいい。

笑ってるし。

なんかムカッ。

いーもん。

どうせ、アスカ先生は美人ですよ。

私なんか胸ないし、顔も普通だし。

普通の人間だよ!!

「そうだな。あ。相原に聞け」

アスカ先生は私を見つけた。

ヤバい。

そう思った時には遅かった。

何?

話の流れつかめられないよ(泣)

「相原さん、お願いします」

まさとくんは私にかけより、笑顔でそう 言った。

きゅるん

その笑顔、大好き!!

「わかった。……何をすればいいの?」

「校内案内」

また、笑顔。

あ。

また、きゅるん ってなった。

「放課後でいいよね?」

「お願いします」

そういうと、まさとくんは歩き出した。

「ねぇ!!他の子に頼んでもいいんだよ?ほ ら、もっとかわいい子とかに」

うわ、何いってるの?

なんでこんなこと言っちゃったの?

「……」

まさとくんは何も答えず、笑顔だった。

そして私に背中を見せ、また歩き出した。

なんか恥ずかしい。

まぁ、別にいいけど。

「にやけ中」

「くみ!?私、にやけてなんかないか ら!!」

てか急に現れないで欲しい。

「まさとはちょっと難しいよ?楽に堕ちる のはまさやかな?」

「私、無口って好きじゃない」

「私が言いたいのはまさとは諦めろってこ と」

いや。

……ちょっと待って。

これじゃあ、まさとくんを好きって言って るようなものじゃない。

「これが好きってことなの?」

そして放課後に突入した。

いやだ。

なんか、いやだ。

「くみに頼も。てか幼なじみなんだからく みに頼めばいいのに」

ブツブツいいから。

くみにメールをした。

あいつ、わかってて早く帰ったんだ。

くっそー。

あ。

あんなところに学校一きれいな立花さんが いる。

眼帯をつけてて、可愛いね。

でも話しづらい。

校内案内をするよりましよ!!

がんばれ、桜子!!

「立花さん…」

立花さんはゆっくりと私の方を向く。

やっぱりきれい。

「……」

「あのぉ、お願いがあるんです!!」

立花さんはじっと私を見る。

美人に見られると。

困ります

「あ、相原さん!!」

まさとくん!!

ちっ。

タイミングが悪かった。

「ごめん、なんでもない。呼び止めてごめ んね」

立花さんとは会話が成立していたのだろう か。

だって立花さん、無言だし。

まぁ、いっか。

まさとくんのところに行かなきゃ。