「えぇ!?」

私の名前は桜子。

みんなにかわいい名前だね。

って言われるけど。

あまり嬉しくない。

その前に自分の名前好きじゃないし。

今日も普通の日なのかな?

普通ってなんかやだ。

新しいことをしたい。

なんか私を違う世界につれてってくれる人 に会いたい。

「転校生!?イケメン?」

何事?

なんか他の女子が騒いでいる。

転校生が来るみたい。

「もち!!チョーヤバいくらいカッコいい」

イケメンらしい。

まぁ私には関係ないし。

どうせ、他の女子にとられる。

「おーい!!お前ら、座れ」

担任が入ってきた。

この話ぶりから思うに男と思う人がいるか もだけど。

女なんです。

とっても美人。

名前は米原アスカ先生。

てか全然笑わないなぁ。

最初は男子がアスカ先生を笑わそうとして たけど。

やっぱり笑わない。

「今日は転校生がいる。入っていいぞ」

アスカ先生の掛け声で転校生が入ってき た。

二人だったみたい。

しかも双子。

「まさとです。よろしくお願いします。」

もう1人は何もしゃべらない。

なんか感じ悪くない?

クラスの女子は無口なこいつを好きになり そう。

「あ。すいません。弟のまさやです」

兄が無口な弟をフォローする。

あ。この人、好きだな。

弟の方じゃないよ?

兄の方。

「席はあそこ」

アスカ先生は双子に席の場所を教える。

やっぱり笑わない。

「わかりました」

「……」

弟は何もしゃべらない。

もしかして緊張してるのかな?

まぁ私には関係ないか。

「桜子。あんた、なんでまさとを見つめて んの?」

「はぁ?見つめてなんかないしぃ!!」

この子はくみ。

私の唯一の友達。

でも冷たい人。

私には唯一の友達なのでいつも我慢してま す。

そして鋭い。

「まさとはカッコいいからな」

「なんかくみ、まさとくんと知り合いみた い」

頬を膨らませながら言った。

くみはキョトンとしたように答えた。

「そうよ」

最初、言葉の意味がわからなかった。

数秒してやっと理解ができた。

「幼なじみ?」

「えぇ」

あんなにカッコいいのが幼なじみなんて。

「いいなぁ」

「あんなやついても何も変わらないわ」

でもいいなぁ。

「やっぱり好きでしょ?」

「え?」

変な声が出てたかも。

う~ん。

好きなのかな?

私、初恋なんだよ。

これが恋かなんてわかんないよ…。

どうしたらわかるの?