トントン




誰かに肩を叩かれた



私は振り返った




「やぁ、やっぱり、こないだの子だ」



「‥」




誰だったか、まるっきり覚えて無い




「あぁ、こんばんは」




私は覚えているフリをした




「今日、暇?」



「えぇ、暇だけど、どうして?」



「遊ばないかい?」



「ごめんなさいね

私、先客があるから」



「さっき暇だって言ったじゃないか」



「嘘よ

じゃあね」




私は車に乗って帰った





それを誰かに見られてるとも知らずに