「だって、結婚するつもりなんですよね?」



「でも、相手が」



「大丈夫ですよ」



「本当かよ」



「本当ですよ」



「生徒にそんな事言われたって…」



「生徒じゃなくて女として言っているんです」



「…」



「頑張って下さいね」



「…一応…

所でお前はどうなんだよ」



「何がですか?」



「彼氏」



「居ませんよ」



「そうなのか?」



「そうです

付き合った事はありますが一年…いや、半年も、もちませんでした」



「そうか」



「はい

私、帰りますね
先生のおかげで取れたみたいなので

有難う御座います

さようなら」




私は鞄を持って立ち上がり、先生に頭を下げて、階段を降りた