「来い」
不良は私の腕を掴んで引っ張った
ついた場所はどっかの空き教室だった
校舎裏じゃないのか
「あの、何でしょうか?」
「…俺と付き合ってくれ」
「…すいません
私、好きじゃない人と付き合えません
すいません」
「…違うな」
「え?」
「俺がヤクザの息子だから付き合えないんだろう?
出来るだけ関わりたくないからだ
違うか?」
「違います」
「何故、そう言い切れる」
「ヤクザだろうが何だろうが人間は人間です
貴方の事が好きじゃないから付き合えないだけです」
「…本当か?」
「本当です
私がもし貴方の事が好きだったら、返事はOKでした
ヤクザとか恋愛に関係無いと思います」

