私と王子の秘密の趣味





「うるさいなぁ…、しょうがないじゃん!……ステージに立つみたいなの初めてなんだから」


私はそう言って台本を手に取った



「大丈夫…大丈夫…大丈夫…大丈夫…」

まるで呪文を唱えてるかのように



「ハハッ…なぁに呟いてんの?」


出流が私の頭に手を置きながら言った


「…おまじない///」


つい赤くなりながら言ってしまった

だって高校生にもなっておまじないとか…恥ずかしいから

ま…まぁ、じゃあやるなよ!ってことなんだけど…



緊張というものは私にとって攻撃力が高く、こんなことをしないと防御力が攻撃力に負けてHPが0になってしまう!!