私と王子の秘密の趣味




私が出流の紹介と姫役を譲りたくないっていうのを心の中で言っていたらどうやら女子の皆さんが私があまりに黙っているもんだからしびれを切らして


「……緋城さん。いい加減答えてよ」

「早くしてくれない?」


皆さんが恐い顔で私を睨む


――ひっ!


皆さん……鬼の形相(×41)って……


迫力ありすぎでしょ!!




私は意を決して

「嫌だよ。姫役は私がしたい」

って真剣に言った

「なっ…やっぱり緋城さんも出流とキスシーンしたいの!?」

あ、貴女もやっぱりキスシーンしたいからなんだ


「別にそんなんじゃないよ」


「じゃあなんなのよ!!」