「まず内容!内容だ!月収が悪くちゃアレだからね!」

「うん!・・・あ、もう6時だ、帰らなきゃ・・・」

 みーこの親は門限が厳しい。

 少し前門限が過ぎた時しばらく遊べなかったなぁ。

「え、じゃあ帰っていいよ!」

「う、うん・・・そうする・・・ごめんね!」

「いいよいいよ、じゃあまた明日ね^^」

 私が笑顔で手を振ると、みーこも笑顔で振り返した。

「・・・んーと、まず内容は住み込みで月収は・・・・ん?」

 え・・・・

「よ、40万!?」

 私の声が響いた。

 ほ、ほんとに!?

「あ、電話番号・・・」

 かけてみるか・・・・

 私は恐る恐る電話を手にとり、紙に書いてある数字を打ち込んだ。

 <プルルル・・・>

「・・・・はい」

 いかにもつまらなさそうな声が聞こえた。

 ・・・お店の人・・・だよね?

「あのー・・・バイトの紙を見て・・・」

「あぁ、バイト希望者?えーとじゃあ今日の8時に紙に書いてある

 場所においで」

 ・・・夜の8時?なんで夜なんだろ。

「わ、わかりました・・・」

「はーい」


 んーーー・・・なんか忘れてるような・・・・

「あ・・・仕事内容!!」

 あわてて紙をみると、そこには<狼の世話>と書かれていた。

「狼の世話・・・?うーんまぁ動物好きだしいっか!」

 時計をみると7時半。

「うええっ!やばっ!!」

 私は家に帰らずそのままその場所へ向かった。