私、如月千夜(きさらぎちよ)は只今絶賛バイト探し中です。

「んー・・・」

「どうしたの?」

「みーこ・・・」

 この子は稀峯美奈子。(きみねみなこ)

 この子の家は超がつくほどのお金持ち。

 容姿は可愛い系、身長小柄。

 髪は長くフワッとしていて絵本に出てきそうな子だ。

 私と正反対のみーこは私の親友。

「なかなかいい月収のバイトがみつからなくて・・・」

「そっか・・・」

 私の家は貧乏で、母は体が弱く父は私が5才の時に亡くなった。

 弟と妹がいて、貯金を切り崩してやっとの生活をしている。

 私がお金を稼げば、皆楽になる・・・!!

「うーん・・・」

 私が悩んでいると、みーこが何かを差し出した。

「これ・・・朝、男の人にもらったの!」

 みーこの手にはバイト募集中と書かれた紫の紙だった。

「おお!みーこありがとーー!!」

「えへへ・・・」

 みーこは嬉しそうに舌を出した。

 
 みーこありがとう!!