大切なもの




「れなーっ、教室戻るよー」


「いまいくー。それじゃあね、実紗」



名前を呼ばれてドキッとする。




「あ、またね。れ、礼菜」



ぎこちなく彼女の名前を呼ぶと、



こちらを向いてふわりと微笑んだ。