本の整理はやりがいあるものだった。なにしろ…
「なにこれ…」
旧図書室に最初は言った時は絶句した。本棚に本が入っているが…ばらばら。床に半分は積まれていて、向こうの本棚はがらんどう。さらに無駄に広く、新図書室よりも本がありそうだった。
「…こっちに、きたまえ」
先生に促されるまま、旧図書室の司書室に入る。
司書室にも本がたくさんあるが、こちらはちゃんと作者順に整理されている様子。
「…私のコレクションだ。そして、この本棚の向こうに…」
先生はある本棚まで向かい足を止めた。そして国枝史郎の蔦葛木曽桟を引き抜いた。
…そこには、怪しいスイッチ。それを先生は軽く押した。
途端に本棚が左右に動いた。これ、現実にこういうのあるんだ…
絶句したまま、突っ立ってると先生が早くしろとせかしてきた。
先生に慌ててついていく。


