「中渡瀬、本の整理はどうだ?」
「…順調です」
「そうかそうか!よろしく頼むぞ。私はやってられんからな」
「………はい」
図書室の鍵を作るのには簡単だけど、最近の図書室は文学作品が少ないし、勉強してる人のほうが多いし、なにより…煩いので、私は図書室へは寄らなかった。
そんな時
「ほう、君、ブロンテが好きなのかね?」
「…特別好きというわけではありませんが…嵐が丘は好きです」
話しかけてきたのは、現国の朔日明日香先生。初めて見た時「日」の多さに驚いた。月の部分も合わせると六個見える。
「そうかそうか、君、名前は?」
「…な、中渡瀬涼風です」
「中渡瀬、旧図書室の本の整理を頼めるか?」
「えっ、なんで…」
「第一問!」
先生は強引に私の言葉を遮り、問題を吹っかけてきた。


