「ごめんなさい、紅葉さん。先生見るの忘れたから勝手に持って行っちゃった。ごめんね?」
捜索を開始して、数分後。日誌を奪った犯人が判明した。
「そうですか、いえ、わたしは大丈夫です」
「本当にごめんね。あっ、次の日直天ヶ瀬君と…あれ?誰だっけ?」
「衣織さんです。渡しておきます」
「お願いね」
先生が犯人だったことと、天ヶ瀬の名前はわかったのに私の名前を憶えられてないことに、ダブルで腹が立った。
それにしても…あのノート、気になるなぁ…
もう休み時間は残りわずかだったが、私はトイレへと向かった。
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