幸希side
なんなんだよあいつ!
俺が先に気に入ったのに!
俺は、好きなやつができると、とことん尽くす。そのせいで、振られる事もあったかな?
でも、俺は、昔から親父に、『愛した女は死ぬまで愛し抜け!』と言われ続けている。親父は元ヤンだ。俺が生まれたのを気に、組をやめた。母さんは、俺を置いてどっかにいってしまった。だから、兄貴と親父と三人暮らしだ。兄貴は大学一年で、高校から付き合ってる彼女との結婚を間近に控えている。
少しうらやましい。
それにしても、桜可愛かったな。
モテるんだろうな。
早くアタックしないと誰かに取られちゃうかも。
俺は、自分の頬を叩き気合いを入れた。