「戻ったよ〜」 木でできた扉を開くとあたたかくてやわらかい光が漏れてきた。 「シルヴィアおかえり」 あの時からイアは私を《シルヴィア》と呼ぶようになった。 部屋に一歩足を踏み入れるとティープは逃げるように去ってしまった。 「聞きたいことあったのに……」 イアはためらいがちにこっちに寄ってくる。 「どこに行っていたんだい?」 .