「あ、王家の馬車ね!……ってシルヴィア?」 イアがそう声をかけてくるまで、私は彼の横顔を見つめていた。 いつの間にか馬車はかたかたと小さく振動しながら進み始めていた。 それにさえ私は気付いていなかった。 「あ、ごめんなさい…」 「なんか今日変だよ?」 その言葉に今しかない そう感じた .