すっかり生気の抜けた暗い深い悲しみの目
胸が張り裂けそうな程に強い怒りと悲しみが喉元まで上がってくる。
五人ほどの兵士に囲まれ、ぼろぼろの服を着させられて……
イアはいたのだ
「シルヴィア!」
そしてそこには王もいた
「どうしてここに……母上さえ分からなかったと言うのに……」
「そんなことは今関係ありません。どうして…どうしてですか?イアは何も悪いこと何かしてないのに…」
王は少し苦しそうな顔をして言った。
「シルヴィアは知らないんだよ、事実を。きっと知ったらイアを処することを喜「やめてっ!!」」
喜ぶ
そう続けたかったのだろうか?
そんなわけない
ありえない!
「私は全てを知っているわ!貴方より多くの真実を知っているのです。知らないのは王、貴方のほうだわっ」
気づけば私は言っていた。
そういわずにはいられなかった
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