悪魔の彼





そして遂に始まった。



イアを助けるための会議が……


普通はまず、王宮に入るところから始めなくては行けない。


しかし、ここにいるのは王族と三種族の王達だ。



多少強引でも入れない事はないだろう。

問題はどうやって王都までいくかだ。



王宮の厳しいチェックをパスして入れるのは良いのだが、そこまで有名で地位が高いとなると馬車に乗るのも一苦労だ。


フードを被っても、至近距離からでは流石に気づかれてしまうだろう。




それで道中を邪魔されても困る。

私達は先を急いでいるのだから





「だからって飛んで行くのは無理だ。しょがないから馬車をつかわないか?」



カリウスは難しい顔をしている。



「それでは僕に任せてみないかい?」