悪魔の彼





ぽろぽろと雫が落ちる



彼女の美しい目から惜しむ事なく………


私は彼女の肩を抱いた。


そうしてまた輪のなかへと戻った。




フランテは戻ったのを確認するとまた中央へと歩みでた。



「去って行った仲間の分も全力を尽くそう。言うならば、それが私達の二つ目の"役目"だ。」


そう言ったフランテの眉間にもまた、哀しそうなシワが寄っていた。