「セシル−−彼女は貴女を支えるために、元気づけるためにきたのよ。」
顔をあげたリナの瞳にはもう涙はなかった。
どうやら私だけに話しているらしく、リナは私を真剣に見つめている。
「彼女は貴女が泣いているとわかっていたの。顔には出さなくても心のなかでずーっと涙を流し続けていることを……」
心優しいセシル………
彼女は私のために、と力を尽くしてくれる。
いつもいつも
あの別れの時も私との別れを悲しみ、泣いてくれた。
大好きな
大切な
心優しい親友……
誰のことよりも私を思ってくれる。
自分のことよりも私を心配してくれる、本当の親友
ううん。
"心友"だ。
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