悪魔の彼






私達の話しが長引いているのが気になったのか、二人ほど、見回りの兵がやってきた。





「それは困ります。」



「ではこれでもか?」





フロウがフードをとった。

そしてそれに続くようにみんながフードをとっていく。



最後にフランテとラギールが素顔をあらわにすると、門番と兵の目は大きくなった。






「し、失礼しましたっ!どうぞこちらへ」


三人は焦って中へ通してくれた。




廊下をずっと進んで行くと一際目立つ部屋へとたどり着いた。









コンコン









「王様お客様がお見えです。ラ、ラギール様とフランテ様もいらっしゃいます。」





ガタン!







中から椅子が倒れたような音がして誰かがぱたぱたと走ってくる様子がわかる。





そうして扉が開いた。