ちょうどその時だ シャリラリラン ベルがなる。 その音は間違えもしない 天使の訪問を告げる音だった。 「だれだい………ラギールかもしれないね。待っていなさい。」 フランテさんはすくっと立ち上がり、真っ直ぐと玄関へと向かった。 凛々しく、美しい立ち姿で。 少しすると、話し声が聞こえてきた。 遠くて何を言っているかよく聞こえなかったが、家のなかに誰かを招き入れたようだった。 .