悪魔の彼





イアが捕まったのを知っているためか、彼とは話しがしやすかった。



そんなときだった。リナがやってきたのだ。




「まぁ、皆さんお揃いだったんですね。カリウス様、お久しぶりですわ。」



ふわっとお辞儀をして見せる笑顔は、女の私でさえドキッとしてしまうほど愛らしい。


ぽかんとしているティープとカリウス王を見つけた私は思わず小さく笑いをこぼした。




すると今度は私の方を見て固まってしまった。




「……プッ…フハハ♪」



リナの声に私もつられてしまった。



「はは、ははは♪」



当の本人達は赤く染めていた。