二人の間にしばらく沈黙の時間が流れた。 フロウは私の反応を見てどうしたらよいものかと悩んでいるようだった。 ここに王が来ているということは、天使のくには今、長を失っている事になるのだ。 妖精の国もクイーンを失うというのに果たして大丈夫なのだろうか? でも…… これだけイアのことを心配してくれる人がいるのはとても嬉しいことだった。 「フロウ、今王はどこに?」 あからさまにホッとした顔を見せて 「馬車の中さ。」 と答え指差した。 その先には一台の大きく、シンプルな馬車があった。 .