悪魔の彼




そして出発の朝



「ティープ!早くして!」



まだ準備の出来ていない彼に催促の声をかける。


もう約束の時間が迫ってきている。



「早く!」



「わかってる。ちょっと待てって!」



彼はどうやらぐっすり寝過ぎたらしく、私が出かけると声をかけにいった時はまだベッドの中だった。


しかし私はあまり言えない。

なにしろ私が倒れたせいで、看病に全体力をかけてしまい疲労がたまってしまっのだ。



「先に外にいるね!」



そう言い残して言えを飛び出した。