悪魔の彼





私達は明日の夜明けすぐに待ち合わせをすることになった。


今日は家に帰って休み、明日、安心して飛び立てるようにしたのだ。



「ティープ、やっぱりイアは信頼できるいい人達に囲まれてるんだね……」



「ああ、あいつは軽そうな顔して本当は良い奴だから。」



私は思わずクスっと笑ってしまった。


ティープは普段冷たい態度をとってるけど、イアと同じで素直になれないだけなんだろうと感じた。



「わ、笑うんじゃねーよ!!」



綺麗な朱色に染まった彼は、やはり自身も美しかった。


じっくり見たことがなかったから気づかなかったが、長い睫毛が彼の強い瞳を際立たせている。














………でもやっぱりイアが一番だ。


他の人が何と言おうとも、彼は私にとって一番だ。