悪魔の彼




「心配したんだ。二日も起きないから……クイーンも今までいたんだけど、帰ったんだ。」



今日のティープはよく喋る。

何故だか考えたかったが、私の頭のなかの違う思考がそれを中断させる。



「イア!イアが大変なの!」

私はティープにつかみ掛かる。


「助けて!!」


「さっきから何だよ。何があったんだよ?」



目を潤ませる私を見て、ティープはぎょっとしているようだった。



私はティープに、妖精の領土を出てからのいきさつを全て話した。

フロウのこと、警官の事など、要点をかい摘まんで話した。


一分でも一秒でも早くイアのことを助けようと必死だった為か、いつもよりうまく口が回った。