悪魔の彼





控室の扉をあけると隣の壁にイアが寄り掛かっていた。



「イア……どうしたの?顔が真っ青だよ。」


「アンジェリーナは抑えていたつもりらしいが、電気に堪えられなくなったのと、あと……」





イアの綺麗に整った顔が歪み、心配そうに私を見つめる。




「まだ王に正体を明かしていないのにも驚いたが、まさかとは思うが、電気の力を使ったのか?」











………え?


私のことを疑っているのだろうか?




第一私は電気などつかえない。



「イア、私電気なんか使えないよ?」




「いや、君には使えるんだよシルヴィア。」