悪魔の彼






−そして次の日−




「おはようございます♪」


笑顔で控室にはいっていく。


王に気に入られた私は毎日くることになったのだ。




「あら、まだいたのね。」



そこにいたのはアンジェリーナとサーカス劇団員達ともうひとり……






愛しいイアだった。







しかもアンジェリーナにがっしりと腕を捕まれている。



「あ、そーだ。イア君きーてぇ♪」



アンジェリーナはイアにたいして猫撫で声で話しかける。





「昨日この子に虐められそうになったの」




そう言って彼女が指差したさきにいたのは







私だった……





皆唖然としてしまっていて、声も出ていない。





「ほ……ほぇ……?」




私も思わず腑抜けた声が出てしまった。






私はアンジェリーナに気づかれないようにイアに目配せをした。


イアはちょうどこっちを見ていたようで、私の思ったように知り合いだと言ってくれると思ったのだが………











「それでどうしたの?アンジェリーナちゃん。」





親しげに話しかける内容は私の思っていた物と大分違っていた。