「_____続いて、2年B組-!!」
『キャー!!先生ぇ!!』
いよいよ仮装大会がスタートして、1年生から順番に仮装を披露していく。
あたしたちのクラスが呼ばれた途端に、学校中の女子が叫ぶ。
女子と男子が隣り合うように2列で並んで、手を繋いで出る。
もちろん、あたしの隣は柏木くんだ。
「杏ちゃんの隣はオレしかあり得へんやろ!!」
本当は出席順に並んでるんだけど、柏木くんはわざわざ移動してきてまで隣になった。
そのおかげか、繋がれた手の力は強いけれど、彼は鼻歌でも歌いだしそうなくらいに上機嫌だった。
「よし、行くで。」
優しく手を引いてくれて、あたしたちもステージへ。
・・・先生しか見てねぇ。
ステージに上がってみれば、女子たちの視線はほぼ先生に釘付けなのが分かる。
まぁ、そんなに興味なくたってあの輝きは目を奪われてしまうに決まってる。
誰が歩くかで喧嘩になったため、先生の隣には女子はいない。
いつも通り、殺人スマイルを浮かべて生徒たちに手を振っている。
ズキッ・・・・
ついにはウインクまでしている先生を見ていると、不意に心臓の奥が傷んだ。

