「甘っ・・。」
ぼそっと低い声で言った後、プラスチック同士がぶつかる音がして、先生が飲み物を机に置いたことがわかる。
そりゃ、トロピカルですから甘いでしょうけど。
でも、できるだけ甘くなさそうなの買ったつもりなんだけどなぁ。
なんだっけ、オレンジアップルみたいな名前の。
「おい、あんこ。」
「はい?」
そろそろ後半の人たちに引き継ごうと、ケータイで連絡を取っている途中、先生の不機嫌丸出し声が聞こえた。
「これやる。こんな甘いもん飲めるかよ。」
俯いたままのあたしの眼前にプラスチックの容器を差し出してくる。
「え、でも・・・。」
「喉の渇きは潤せた。」
無理やりあたしに容器を握らせると、元の位置に戻って足を組む。
「・・・・・頂きます。」
「もともとお前の金だ。気にすんな。」
そう言われればそうだけど、これ・・・・・間接キスってことにならない!?
そう思い当れば、急激に恥ずかしさと焦りが湧き上がる。

