すべてのメーカーがワッフルを焼きあげているため、することがないので柏木くんど談笑する。
「______すいません、ワッフル2つ。」
「はい!!・・・・・2つで、200円になります。・・・ありがとうございました!!」
出店には2人しかいないので、接客もしなきゃならなくなっている。
・・・交代の人、なんで誰も来ないの。
ふと疑問に思ったけど、どうせ時間を忘れてるんだろうと諦めをつける。
「なぁ。杏ちゃんと店番してるなんて夢みたいや。」
真っ直ぐ見つめながら言われて、思わず受け取った代金を落としそうになる。
「や、やだなぁ、柏木くんたら・・・。そんな大袈裟だよ。」
彼の方を見れずに、誤魔化すようにワッフルの焼き具合をチェックする。
「オレな、別に杏ちゃんと付き合えなくたってええねん。ただ、こうやって近くで見てたいと思うんや。」
2人なのをいいことに柏木くんの真っ直ぐな言葉が飛んできて、目を逸らすこともできずにいる。
「・・・・ありが、とう・・・。」
そう言うのがやっとだった。
こんなにストレートに、自分の気持ちを伝えられる彼が、ちょっとだけ羨ましいと思った。

