「いらっしゃいませー!!ワッフルいかがですかー!!」
売り子役の女子たちがキラキラと笑顔を振りまくおかげで、うちのクラスの出店は大盛況だった。
「薄力粉どこ!?」
「卵足りない!!買ってきて!!」
裏で必死になってワッフルを焼いているあたしたちは、汗だくになりながら叫び声をあげている。
一体どれくらい働いたのか、気づけばだいぶお客さんも減って来ていた。
「ふー。みんなお疲れ。そろそろ交代来ると思うし、ここ任せるね。」
売り子の子たちがやりきった感満載で出店を後にする。
・・・・早く他のとこ回りたいだけでしょ。
なんて心の中で突っ込みをいれつつ、置かれたパイプいすに腰掛ける。
「じゃ、あたしらも行くね。柏木来たし。」
あたしたちと一緒にワッフルを焼いてくれてた子たちも、遠くから勢いよく走ってくる柏木くんを見つけた途端にいなくなる。
・・・いや、柏木くん1人来たくらいじゃどうにもならない気が・・。
「杏ちゃーん!!売上どないな感じや!!」
Tシャツの袖を肩までまくりあげて、頭にはねじり鉢巻きをした柏木くんが出店に飛び込んでくる。
「・・・・・悪いけど柏木。今のこの場所にあんたは暑苦しすぎる。」
珠樹がうんざりと言った表情でなかなかの毒舌を発する。
柏木くんは案の定ガーンという効果音が付きそうな表情で立ち尽くしている。

