表裏一体。禁断乃恋。




そして、ついに迎えた学祭当日。


「うわー、なんかワクワクするね!!」


珠樹が珍しく楽しそうな顔をしながら、あたしの腕をぶんぶんさせる。


今日は一般公開日で、いろんなクラスが出店を出したり、ステージで発表する人がいたりと、ほんとにお祭りのよう。


明日は後夜祭で、昼間に仮装大会、夜に花火が待っている。


「あたしらのシフトどうなってるっけ?」


「午前中だけのはずだけど。」


店番は代わる代わる行う予定だけど、全員に当たっているわけではない。


できることなら店番なんかせずに、このお祭りの雰囲気を満喫したいと思うのはわかるけどね。


「じゃあ割と自由な時間あるね。どこ回ろうかなぁ。」


なんて珠樹とわいわい言いながら、外に建てられた出店へ向かう。


通路から見える売り子はクラスのかわいい子たちが張り切ってるから、あたしたちは裏でひたすらワッフルを焼く。


「あと5分で門開くよー!!」


クラスの文化委員が大きな声で知らせてくれる。


みんなも元気よくはーい、と返事をして、より一層士気が高まる。


「とりあえず、当面は焼き続けるしかなさそうだね。」


すでに熱気に包まれた出店の中で、すでに汗をかいている珠樹が、なんだか嬉しそうに言う。


「こういうのは、忙しくてなんぼだからね。」


ニヤッと笑った珠樹を見て、将来バイトリーダーとかやってそう。


なんてぼんやり考えていれば、門のあたりが一気に騒がしくなって、お客さんが入ってきたことを知らせた。