先生を好きだと言う気持ちは、とっくに気づいていたけれど。
珠樹に言われる前から、なんとなくそうだとは思ってた。
珠樹に相談したのだって、好きなんでしょって、頑張れって言ってほしかったからだ。
だけど。
その気持ちは、あまりにも果てしなく終わりの見えない道に入り込むことになるのも、分かっていたから。
できることなら、気づかないふりをして、認めずにいたかった。
だけど。
あの光景が、あの日からずっと頭から離れないのも事実で。
いわゆる、嫉妬・・・・・てやつだ。
「おい、あんこ。」
段々イライラしてきた先生がガッとあたしの腕を掴む。
それでハッと我に返って、ぶんぶん腕を振って先生の手を払おうとするのに、全然離れない手は、そのまま肘をまげて自分の方へ引き寄せる。
されるがままに抱きしめられて、余計に気持ちはぐちゃぐちゃになる。
「・・・やだっ、離して・・・、せん、せっ・・・・・。」
言えばいうほどまるで比例するように、あたしを抱きしめる先生の腕に力が込められる。
ちょっと苦しくなりながら、一度心に溢れ出した思いは留まることを知らなくて。
それが・・・・・、涙になって零れた。

