てきぱきと指示を出しては自分も作業を進める珠樹を見て、やっぱりお姉さん気質のある人だと思った。
一人っ子のあたしとしては、やっぱりお姉ちゃんと呼びたくなってしまう。
「・・・・・よし、できた。ラストも完成!!」
珠樹がほんとに嬉しそうに言って立ち上がった。
「お疲れ様。これはあたしたちで掛けに行くから、みんなは他のとこ手伝いに行って。」
珠樹の一言で露店看板係のメンバーは散り散りになった。
「じゃ、杏子。これ掛けに行こう。」
珠樹と看板を持って、露店を出すクラスの早見表がある校庭へと進む。
「お、杏ちゃん!!」
靴を履き変えて玄関を出た所で、前から柏木くんが走ってきた。
「重そうやな。オレ持つで?」
ニカッと歯を出して笑いながら、あたしと立ち位置を変わろうとしてくれる。
「ちょっと柏木。杏子にばっかり優しいとか何よ。」
珠樹がちょっと膨れて見せる。
「珠ちゃんごめんって。でもさすがにこの大きさオレ1人じゃ持てへんもん。」
なんて笑いながら、柏木くんはあたしの代わりに看板を運んでくれた。
「ここでええの?」
せーの、と声をかけて2人は早見表にうちのクラスの看板をはめ込んだ。

