「ねぇ、宮古さん。これ、ここでいいの?」
「え?あ、うん。もう少し左でお願い。」
あっという間に日は経って、学祭3日前になった。
今日からは丸一日を使って学祭の準備ができる。
露店看板係として仕上げなければならない看板は3枚。
そのうちの1枚は春市先生のおかげで完成していたけど、珠樹に見せたらもう少し手直しが必要だと言われてしまった。
やっと2枚完成させて、あと1枚ももうそろそろ完成にさしかかろうというところ。
珍しく真野さんの取り巻き的な人たちも参加してくれていて、看板の設置を手伝っている。
・・・参加してくれてって変な言い方だわ。
参加するのが当たり前で当然で普通でしょうが。
「・・・・ず。・・・・・杏子。」
「あ、うん?なに、珠樹?」
心の中でキレていたら、珠樹に呼ばれていたことに気が付かなかった。
「ここ、赤よりピンクの方がいいと思うんだ。ほら、周りが濃いから。」
「うん、そうだね。珠樹のセンスに任せるよ。」
こういう作業に関しては、あたしより珠樹の方がよっぽどセンスがある。
中学のとき美術部だったんだから、当然といえばそうだけど。

