表裏一体。禁断乃恋。




「いや、ちょ、落ち着いて。」


「落ち着いてなんかいられないでしょ!!先生の癖に生徒に手出そうってか!?しかも他にも女いるとかほんとどういう神経なわけ!?」


転任してきたときはあんなにキャーキャー言ってたのに・・・。


逆にあたしが焦ってしまうほど、珠樹は怒りだしてしまった。


「どうしよう。あたし明日あいつに会ったら殴りかかりそうなんだけど。」


「え、ちょっと、止めてよ。そしたらなにされるか・・・。」


「なんかされたときはあたしが仕返してやるよ!!」


こうなった珠樹はもう放っておくより仕方がない。


学祭の準備の時もそうだけど、曲がったことの大嫌いな珠樹は一度怒り出すと冷静になるまで時間のかかるタイプだ。


そりゃ、珠樹に話せばこうなることくらい分かっていたけれど。


あたしだってどうしたらいいのか分からなくなってて、でもこのモヤモヤを一人で抱えてるのはいやで。


「・・・・・・結局、あんたは先生が好きなのね。」


1人で考え込んでいると、落ち着きを取り戻した珠樹が急にそんなことを言った。