プルルルルル___
「もしもし?珠樹?」
家に帰ってしばらく先生の事を考えていると、不意にケータイが鳴った。
電話の主は珠樹で、なんだかワクワクした声を出している。
「ね、明日、2人でワッフル焼く練習しようよ!!ちょうど宏樹もいるし。」
普段珠樹は弟の面倒を見るため、ほとんど人と遊ぶ暇がない。
学校祭で出すワッフルを焼く練習にかこつけて遊べることが嬉しいのだろう。
家にひろくんがいてくれれば、面倒見ながら練習をして、できたものを食べさせてあげることもできる。
「うん!!練習しよ!!」
久しぶりに珠樹と遊べると思うと、あたしも自然と頬が緩んだ。
集合時間とか持ち物とか諸々確認して、電話を切れば、さっきまでのモヤモヤとした気持ちはどこかへ消えていた。

