昨日立てた予定はまったく無意味だったように感じられる午前9時。
お母さんの運転する車で駅前のデパートへ向かう。
「どんなのがいいかしら。ワンピースもいいけど、お父さんパンツのほうが好きかしら。」
「・・・・・・。」
移動中ずっとこんな感じで、母は浮かれた状態だった。
それはデパートの中に入ってからも変わらなくて、むしろ拍車がかかった感じだった。
「ほら、どう!?お母さん似合う!?」
「ピンク・・・?」
「やっぱりこの歳でピンクはないかな?せめて青くらい?」
「・・・・もうなんでもいいと思う。」
なにを言ったところで自分がいいと思ったものを強行して買うんだろう。
母を一人売り場に残して、他のお店を回る。
買い物が終わったならメールでも来るでしょう。
そうして適当に服などを見ていれば、ふと見覚えのあるシルエットが視界に入った。

