「・・・できたー!!」
「ほんとにこんなんでいいのかよ。」
黙って作業を進める事1時間半。
やっと、1枚看板が完成した。
「こんなんって・・・。」
「センスないのな、お前。」
バカにした笑みを浮かべながら、先生は立ち上がると伸びをした。
「・・・・・ほんとに、ありがとうございました。助かりました。」
口には出さないけど、きっと先生も疲れてる。
通常の仕事の他に、終業時間過ぎてもわざわざ残って手伝ってくれたんだもん。
素直にお礼を述べて、ぺこりと頭を下げれば、ふっと笑う声が聞こえた。
「・・・じゃあ、遠慮なく。」
「え?・・・は!?」
コツコツとわざとらしく足音を鳴らしながら近づいて来た先生は、トンッとあたしを壁に追い込んだ。
まるで逃げられないようにとでも両手を顔の横について、あたしの身長に合わせてかがみこむ。
「ちょ、先生っ・・・。」
これ以上言葉を発せば息がかかるどころか唇が付きそうだ。

