ふーん、と興味なさげに言ってから、なぜか春市先生はさっきまであたしが使っていた刷毛を掴んだ。
「ちょ・・・先生?」
「あ?」
「なに・・・してるんですか?」
少しガラの悪い返事に怯みながら問えば、怪訝な顔をされてしまった。
「なにって、見て分かんだろ。・・・ここ塗ればいいんだろ。」
それって・・・手伝うってこと?
先生が!?
「おい、あんこ。お前もボケッとしてないでやれ。ペンキつけるぞ。」
いいながらほんとに刷毛を近づけてくるから慌てて2、3歩下がる。
「手伝って・・・くれるんですか・・・。」
「それ以外に何に見えんだよ。わざわざ俺の貴重な時間割いてやってんだからちゃっちゃとやるぞ。」
「・・・・はいっ。」
なんか・・・先生の事、勘違いしてたみたい。
ただの俺様じゃなかったんだ!!
ジーンと感動しつつ用具箱からもう一つ刷毛を取り出して、自分もペンキを塗り始めた。

