寝起きの開口一番なんて理不尽なことを言うんでしょう。
「で。今日はなんか用ですか。」
不思議と昨日のようなオーラは感じられなくて、軽めに声をかけてみる。
「・・・ちょっとこっち来い。」
まるでイエスとしか言わせないような目の強さに、あたしは黙って先生の座るソファに腰掛ける。
途端にグイッと後頭部を抑えられて先生との距離が縮まる。
「ちょっ・・・・。」
おでことおでこがぶつかれば、もう呼吸しただけで息がかかりそうな距離。
「責任とれ。」
「え・・・。なんの!?」
あたしなんかしたかしら!?
唐突な要求に頭の中はパニックで、目線はキョロキョロと忙しく動く。
「遅れてきた責任。」
その言葉で完全にフリーズしたあたしに、先生の顔はもっと近づく。
う、嘘でしょ!?
これって・・・この流れって、絶対ぜーったいキスされるでしょ!?
頭の中ではちゃんと理解してるのに、体は動かない。
だけど、あと数センチのところで、先生の動きは止まった。

